組織と人間について


先日会社を辞めた友人からこんな話を聞いた。
会社の中に我慢のならない人間がいた。
彼は中間管理職のAという。
Aは上に対して気を使いゴマをする。その逆に、下に対して常に厳しく蔑み陥れ責任を押し付ける。だから上からの評判は至極よい。下からの評判は最悪。ダレもが彼のことを避けて忌み嫌い、早く異動にならないものかと願っている。人事は一刻も早くそのことに気づくべきで何故そのことに気がつかないのか皆目検討がつかない。今流行のパワハラとはこのだったのかとAの部下になって気づく人間も多いらしい。これまでも何人、何十人の部下が彼のせいで退職に追い込まれたことか。
しかし、


これは不思議なことに私の一方的な思い込みかもしれないのだ。いや段々そんな気になってきたのだ。だって信じられないことだが、Aがもし100%問題があれば人事も黙ってはいないはずだ。再三イジメなどの噂がたつことはあっても処分や異動はない。本来なら何らかの処分があってもいいぐらいだと思っていたのに。
恐ろしいことにその後何年もすると、そんなAに近づく後輩もでてくる。後輩たちはどんなことを言われようがおかまいなしだ。AにゴマをすりいつもAの機嫌をとっている。そしてAの周りにはグループが生まれ、益々大きな影響力を生むようになる。Aの会社での評価も更に上がり始める。一部ではカリスマという言葉さえ聴かれるようになる。
… … …。
どこの組織にもこういう状況が生まれやすい。友人はこの組織に染まることなく退職の決意をした。どちらが正しいのかはわからない。しかし友人はこう言った。
「Aを怨むつもりはない。そういう環境を作り上げる会社組織に問題がある」と。