一色のえびせんべい


今日はえびせんべいの取材でした。
話の筋はこうです。
近年、原料となるアカシャエビの水揚げ量が減り、地元のエビを使用した
本来の一色えびせんべいが危うくなるのではないかというのです。
結果から言うと、今はまだ大丈夫、ということなのだがこの先はちょっと
わからないです。
というのは数年前に比べて水揚げ量が5分の2ほどになっているのです。
これは単純にエビが少なくなったというだけではなく、後継者不足の漁業
からも影響を受けている部分があるようなのです。つまり、アカシャエビを
底引網からより分けるのは人の手で行われるわけで、そこのところまで
手が回らなくなってしまったというのです。
このまま量が下がりつづければ純粋な一色のえびせんべいが消えてしまいかねない。
現状でも一色のエビが不足しているときには銚子などから取り寄せているといいます。
今、えびせんべいという商品自体は輸入物や全国から水揚げされるエビで
まかないながら生産されているところも増えているといいます。
個人的な見解としては、このままでは一色のえびせんべいは絶滅するでしょう。
純粋な昔ながらの一色のえびせんべいが、という意味です。
もともとは商品として価値がないと思われていたアカシャエビでありました。
それをなんとかしようということで、えびせんべいという商品が生まれ、
いまや一色は全国一のえびせんべい王国となりました。
これを支えてきたのは伝統技術、そして地元で捕れた新鮮なエビ。
新鮮な三河湾で捕れたエビがあればこその、えびせんべいと言えます。
一色のえびせんべいは、地元の生エビを使って伝統製法で焼きあげるモノ。
実際、地元一色でがんばっているえびせんべい業者に話を聞くと、
三河湾産のエビを純粋に使ったえびせんべいは徐々に作れなくなっている
といいます。
かたや、大量生産大量消費の社会に対応すべく生産しているえびせんべいも
あります。しかしそのえびせんべいは純粋に一色のえびせんべいでは
なくなっているわけです。
製法は同じでも結局三河湾産のエビは使わず、冷凍や外国産に頼っているから
です。
ちょっと寂しい話です。
僕自身はえびせんべいをこよなく愛する人間です。
できれば地元に徹底的にこだわった商品で勝負していただきたいと思うのです。
地元にこだわる商品作りこそ、最後まで生き残るホンモノであると
確信します。